「今のメンバーで生き残る」
時代の変化に対応できる会社・人間を目指し、社員を守ることを第一に考える。
モノからコトへ時代が変化している中、会社もスタッフも「生き残る」方法を追い求め続けている長谷川 久代表。事業は多岐に渡り、時代の変化を察知し生き残る為に、常に変化を恐れていない。スタッフひとりひとりにはやりがいを持たせ、若い人でも稼げる仕組みを構築。会社名でもあり経営理念にも記載されている「サムライソウル」の真意に迫る。
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会社を設立されたのは平成18年ということですが、今の会社を設立される前から同じ業態でやられていたのでしょうか?
- 長谷川
代表 -
そうですね。法人化する前から個人でもやっていたので、法人化してからは13期目になります。
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「サムライソウル」という会社名がとても特徴的ですね。
- 長谷川
代表 -
みなさんにそう言っていただけます。「サムライソウル」は経営理念に書いてある通り、会社の理念そのものです。
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今、主になっている事業は何でしょうか?
- 長谷川
代表 -
1番はディスクや紙といったメディア関係ですね。ディスクに関して言うとCDやDVD、ゲーム、紙に関して言うと漫画が多いです。
関連会社が新宿にあり、そこではCDやDVDのプレス作業、製造業をやっています。ですので、例えば個人の方でもデータをいただければCDやDVDを自分でつくることができます。製造から流通まで、場合によっては小売まで一直線でノンストップでできるサービスです。
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業界の時代性の流れを踏まえた上で、今後をどのようにイメージしていますか?
- 長谷川
代表 -
時代はモノからコトへ変化していますが、やはり、基本的に収益や売上の大半を占めるビジネスはモノのビジネスだと思っています。飲食やモノの仕入れ、納品、販売等。
例えば、最近始めたECCはコトを売るビジネスだと思うんですけど、かといって会社全体がすぐにこういうビジネスにいけるかというと、それは難しいです。モノからコトのビジネスへ簡単にスライドできるとは思っていませんが、ちゃんとストーリーがつくようなものを今、考えています。
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多方面で事業を展開されていますが、若い人でも稼げる仕組みをつくっているそうですね。
- 長谷川
代表 -
正社員・バイト関係なく、インセンティブを細かく設定しました。
例えば、池袋で展開している飲食店では、秋葉原に次ぐオタクの街ということで、イベントもできるオタクのバーになっています。スタッフもお客さんもアニメ好き等が集まってきますので、スタッフに自分でイベントを企画させています。その上で収益計算も全部やらせて、営業利益の一部をバイト代にプラスするということをやっています。
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スタッフ自身にやりがいを持たせるのですか?
- 長谷川
代表 -
そうです。バイトのスタッフは、時間拘束とやる仕事に対しての対価で給料が払われることが一般的だと思います。しかし、僕自身あまりそういう仕事は面白くないと思うので、どうせ時間給で働くならもっと楽しくやりたいと思いますし、さらに勉強にもなったらいいと思うわけです。いつかうちを辞めてどこか別の会社に就職する際に、ひとつのプロジェクトを完結させた経験が絶対なにかに活きると思うんです。
「楽する」ということと「楽しい」ということは漢字としては同じですけれど、そういった意味で楽しくやってほしいという想いがありますね。
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様々なことに挑戦されている長谷川代表ですが、お仕事をされる上で1番大切にされていることは何でしょうか?
- 長谷川
代表 -
やっぱり「人」ですね。
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「人」を大切にされているということで、代表のもとで働いておられるスタッフの方々に目を向けていきたいと思います。以前は、長谷川代表がすべての面接をしていたと伺いました。面接される際、主にどのようなところを見られるのでしょうか?
- 長谷川
代表 -
メンタルや熱の部分ですね。もちろん能力面を見ないわけではないのですが、あまりいい結果を生まないことが多かったんです。
例えば、池袋で飲食店をやっておりますので、店舗で面接もします。その際、お茶が出てきますよね?このときに「ありがとうございます」というひとことがない人はその場で落とすことが多いと思います。能力とはまた違った部分かもしれませんが、感謝の言葉が出ない人はおそらく接客には向いてないと思うので。
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では、今ともに働いておられるスタッフさんへの想いを教えてください。
- 長谷川
代表 -
変な言い方かもしれませんが、「辞めても構わない」と伝えています。今まで独立する人間が何人かいましたが、私自身は応援しています。飲食で頑張ってる人間とか、リサイクルの仕事をしながら俳優で映画に出ている人間とか。
半分負け惜しみが入ることもあるかもしれませんが、辞めたスタッフがうちを辞めたことを後悔するぐらいうちも頑張りたいと思いますし、そのスタッフを手放した自分を後悔させるくらいうちを辞めたスタッフには伸びてほしいと思っています。
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スタッフの方々とは結構長いお付き合いなのでしょうか?
- 長谷川
代表 -
そうですね。法人化する前から一緒に働いているスタッフが多いので、15~20年の付き合いのスタッフもいます。
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最後に、今後の展望を教えてください。
- 長谷川
代表 -
数値的な短期目標でいうと、2年以内に今の年商を倍にしたいと思っています。
数値以外の部分では、曖昧な言い方かもしれませんが、時代がどんなに変化してもきちんと残る会社にしていきたいと思っています。とにかく今のメンバーでこれからもちゃんと「生き残る」ということを考えたいと思っていて、その為には、社長である私自身も含め、ともに働くスタッフも対応力が備わっていないといけませんので、日々自分を磨いていける集団でありたいと思いますね。侍が刀を磨くように。