Benefit Realize(ベネフィットリアライズ)〜茨城県の魅力を発信するウェブマガジン〜

Interview

夢に向け行動したい社員に関連する経験を積ませる、経営者の心のうち。

宅建取引主任者、ファイナンシャルプランナー、米国公認不動産経営管理士、終活カウンセラーなどの多様な資格を持つトップのもと、多彩な事業を展開するSAIコンサルティングジャパン株式会社。経営者仲間からも新規に立ち上げる事業の多さを驚かれるという毛利氏だが、それは自分の理想とする福利厚生のスタイルからくるものだった。

――以前からの不動産関連や相続コンサルティング関連の事業に加え、英会話スクールのフランチャイズビジネスを始められるそうですね?

毛利

はい。オンラインの英会話スクールや英語留学代理店の事業はすでに運営しているのですが、今回はリアル店舗ならぬリアルスクールを今年6月から始めます。

私自身、フィリピンのセブ島へ英語留学した経験があり、フィリピン留学で受けられる英語・英会話教育を日本でも提供することが今回のスクールのテーマです。カリキュラムをどうするかなどの詳細については、現在、詰めの作業を進めています。

大手が展開する既存の英語・英会話スクールに比べても実効性のある内容にしていきます。

――新事業のお話とあわせて今日お聞きしたいのが社員への福利厚生についてです。企業における福利厚生のあり方は様々ですが、どのように考えられますか?

毛利

何が福利厚生になるかというのは難しいですよね。弊社の場合なら、不動産や相続関連の業務では仕事が資格取得につながる面があります。私も前職の不動産会社では会社のお金で資格研修に行かせていただき、スキルアップすることができました。

とてもいい福利厚生を受けられたと満足しています。しかし、何がいい福利厚生になるかの基準は人によって違います。バーベキューパーティーや飲み会を社内で主催してあげると喜ぶ社員もいれば、社内行事で拘束するぐらいなら休暇を増やしてほしいと思う社員もいます。

いずれにしても、どんな形を取るにせよ、どこよりも良くしてあげたい気持ちはあります。

――たとえばどんな形が考えられますか?

毛利

リアルスクールのほうの社員には、たとえば、無料でオンラインスクールを受講できるようにするとか。英語のスキルアップを主眼に置くと思います。
やっぱり、自分の英語力を上達させたかったり、英語関連のビジネスを始めたかったりする人が社員に応募してきますからね。

――社員の夢の実現につながることをしてあげるのが一番の福利厚生ではないかと。

毛利

そうです。10年後はアメリカに住みたいという社員が入ってくれば、アメリカで稼働できるビジネスを始めてみるとかね。
今回のスクール立ち上げの中心になった社員も、採用面接の際に英語のビジネスをやりたい夢を持っていたので、私の判断で一から担当させました。やりたいことに向けて自分でプランを考えて動いたほうが、働く本人も面白いでしょう。

収益性などのチェックは全部私が行うので私の仕事は増えるわ、上がってくるプランが甘ければ当然修正合戦に突入ですから、一時的にその社員と険悪なムードになるわで、損な役回りですけれどね(笑)。

大宮駅前のビルへ事務所を移転する計画もあるという毛利氏。
事業部ごとにフロアを借り切ってこれまで以上に社員が働きやすい環境を整えてあげたい意向のようだ。企業と従業員にとってより良い福利厚生とは何か。一つの答えを見る気がした。