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Interview

社員には、ここで働いていることが いろんな意味で誇り、自慢に思えるような会社にしたいですよね

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工業用塗装とシリコン加工を手がけている技研プロセス有限会社。昭和60年設立以来、時代の流れの中で「その時代、時代の社会の中で会社の存在価値がなければ成り立たない。利益は後から自然についてくる。」という考えのもと、今年で31年目を迎える宮本代表に、社員への思いや、今後の展望などについて話を聞いた。

―― 設立から今年で31年目を迎えられました。

宮本

そうだね。歳とっちゃったっていうことなんだろうけど、今振り返れば長いようで短かかったよね。

―― 独立するに至った経緯は?

宮本

いやぁ、そんなだいそれた理由はないんだけど、自分自身が独立する前に関わってた仕事がたまたま今やっている様な仕事で、自分も少し大人になってくると「将来どうしょうかな?」と考えた時にまるっきり畑違いな事はできないじゃないですか?そんな訳でこの業界で独立したんですよ。

―― 御社の業務内容はどんなことをしていますか?

宮本

うちは塗装屋なんですよ。塗装って一言で言ってもかなり幅広いですけど、主に工業用の塗装。うちが塗装しているような物って、身の回りにいっぱいあるんですよ。
医療機器や、携帯電話、自動車部品、住宅部品であったりとにかくいろいろなものがあります。

差別化を図る意味で、出来るだけ他社と競合しない物というのを念頭に置きながら、日々業務を行っています。

―― これまで30年間やってきた中で御社の強み、PRポイントは

宮本

コストの安い海外企業・同業他社との競合を回避するためにも、そういった中で弊社にしかできない事であったり、うちにしかない物、なおかつそれがお客様にとって価値がある物であればあるほどいい訳で、方向性としてはそういった事に特化していくという事を大切にしています。

具体的に言うと、面白い機能を持ったシリコンが後加工でできる便利さだったり、技術面でいうと、この業界は同業者が減っている職人的な仕事だから、うちが必要とされているところがあり、経験・感覚的な仕事だからこそ、その仕事自体が弊社の強みになっているのではないでしょうか。

―― なるほど。では現在代表のもとで働いておられる社員さんの経験・技術が御社の強みになっているわけですね。そんな社員さんへの思いを聞かせてください。

宮本

そうですね。どこの会社さんでも同じだと思いますけど、やっぱりうちの社員には「ここで働けて良かったな。」という思いを持ってもらいたい。
そうなればこちら側もすごくうれしいし、社員も本当にそう思ってくれたならば、社員にとってもいいことだしね。社員だって人間なので、「こんな残業ばっかりで嫌だな」とか「給料やボーナスが安い」とか相当文句はあるはずなんですけど、頑張ってやってくれています。

こちら側としては一生懸命やってる社員には、精一杯答えてあげたいですし、先程も言ったように、ここにいて良かったなと思ってもらいたいですよね。
それが私の正直な気持ちです。ただ給料にしても現実がありますので、必ずしもそうなるとばかりも言えないのが辛いところです。

―― それでは御社の今後の展開についてお聞かせ下さい。

宮本

私も、人生の先が見えてくると、自分の終わりを見据えた計画が必要になってきます。後継者であったり方向性など。私がこの仕事を引退した後のことも、しっかりとやってもらえたら嬉しいですね。それから今、我々が仕事としてやっている塗装。

たかが塗装だけれども、塗装で製品の価値が大きく変わり、なくてはならないくらいのものにしていきたいですね。